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2014.01.31
『世界の人事部(R)』Vol.57【中国 ・アメリカの新入社員研修について】

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       ─ 中国・米国・日本の人事労務レポート ─
             『世界の人事部(R)』
                      【Vol.57 2014.1.31】
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  発信元:http://sekai-jinjibu.com/

 こんにちは。『世界の人事部(R)』編集部です。

 厚生労働省によると、今後経済が停滞し、女性や高齢者の労働参加も
 進まなかった場合、国内の就業者数は2012年と比較して、2020年時点で
 最大323万人、2030年時点では最大821万人もの減少が想定されるとのことです。
 しかも、仮に女性や高齢者の活用が進み、実質成長率が2%で推移する
 場合でも、2030年には3%の減少となるとのこと。

 この問題の解消には、男性中心の労働市場の構造を変えるとともに、
 長時間労働の廃止や出産後の女性の早期復帰を促す保育環境の充実
 高齢者が労働参加できる環境の整備など様々な取り組みが必要に
 なってくると考えられます。

 とはいえ、グローバル化の流れが進む昨今の状況を考えると、
 2020年や30年は、勤務先として海外を選択することも今以上に一般化
 しているでしょう。その意味では、女性や高齢者に加え、海外からの
 人材獲得という点についても、これまで以上に力を入れていく必要があり、
 その中で、私たちが少しでもお役に立つことができればと感じています。

 それでは、今月も情報満載でお届けしてまいります!
 ぜひ、最後までご覧下さい。

 □■CONTENTS□■--------------------------

 【1】 今月の人事労務ニュース

 【2】 現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
     【連載:第57回】『世界の人事の現場から』

 【3】 人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報

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 【1】 今月の人事労務ニュース
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 【2】現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
       【連載:第57回】『世界の人事の現場から』
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 【第57回テーマ】
 「中国 ・アメリカの新入社員研修について」
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 ◇編集部◇
  2014年最初のテーマは、アメリカ・中国の新入社員研修についてです。

  日本では、4月に入社した新卒社員に対し、多くの企業で新入社員研修を
  行います。その内容も、学生と社会人の違いといった心構えから、
  挨拶や報告・連絡・相談の常識、仕事の基本的な考え方・言葉遣いや
  電話・来客対応などのビジネスマナーに至るまで、多種多様です。

  また、こうした研修は社会人としての基礎を身に付けさせること以外にも
  グループごとのプレゼンテーションなどのワークを通じて、楽しみながら
  新入社員同士の親交を深める目的もあると言われています。

  では、即戦力採用が中心と言われるアメリカや中国において、
  新入社員研修はどのように活用されているのでしょうか。
  そもそも、新入社員研修は一般的には行われているものなのでしょうか。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  中国の民営企業では、新入社員研修を行う会社はまだまだ多くありませんが、
  日系企業では研修を行う企業が増えてきています。研修内容は、
  日本と同様、報・連・相、ビジネスマナー、電話来客対応など基礎的な
  研修から、管理職向けの研修など、多種多様です。一方で、新卒を含めて
  研修を行わない企業は、OJTや個人の努力に任せている場合が多いです。

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  アメリカの場合、大手企業では充実した社員研修が行われていますが、
  一般的には中国同様、新入社員向けの研修は行われていません。
  社員研修という会社の大きな取り組みとしてではなく、
  チームのマネージャーが直接仕事を進める中で教育していくことが多いです。

 ◇編集部◇
  中国もアメリカも日本とは異なり、新入社員研修を行わないのが一般的な
  ようですが、その理由やバックボーンについて教えていただけますか。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  中国では、日本のように終身雇用が一般的ではなく、転職も多いため、
  一部の核になる人材を除き、会社がコストをかけて従業員を育てるよりも、
  求める人材を労働市場から採用するほうが合理的だという判断があります。

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  新入社員研修を行わない理由としては、アメリカでは、大学在学中に
  社会人研修が終了しているからです。日本の新入社員研修で行われる
  ビジネスレターの書き方や、ビジネスマナーは、既に大学の授業で勉強済みです。
  また、ほとんどの大学生がインターンプログラムで企業の研修を受けています。
  インターンプログラムは大学の単位にもなり、受け入れ企業も研修プログラムが
  充実しているので、大学卒業時には一通りのビジネスマナーは身に付いています。
  このため、日本で行っているような新入社員研修の必要がありません。

  また、もうひとつの要因として、新卒入社の時期が一定でないことが挙げられます。
  日本のように4月入社、というものではなく、不定期採用が行われているからです。

 ◇編集部◇
  では最後に、現地の人事コンサルタントから見て、入社後の研修を行うメリット
  (デメリット)を企画・運営するに当たりアドバイスをお願いします。

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  日系企業に限ってですが、日系企業は独特の会社文化を持っています。
  日本のビジネスマナーも知らないといけません。日米両方のビジネスマナーを
  習得できるための研修などの必要性は感じます。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  中国では、新人が入社すると先輩や上司が教え育てるという文化があまり
  ありません。それだけでなく、新人から質問しても露骨に不機嫌な態度を取り、
  聞かずに失敗すると責め立てて孤立させるという様な事がよくあります。
  このような風土を考えると、OJTよりも外部の研修を積極的に利用することが
  有効であると考えます。

 ◇編集部◇
  上記のような内容を日本の価値観で聞くと穏やかではないですね。
  このような風土には何か理由があるのでしょうか。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  後輩を育ててしまうと、自分の社内でのポジションを脅かす人材となる
  可能性があるからです。それを心配して後輩を教育する事に消極的になります。
  終身雇用、年功序列でなく、能力主義の弊害と言えるかもしれませんね。

  こうした背景もあり、中国では社会人になっても大学や研修を行う学校に
  通う人がとても多いです。実際、私も去年、自費で中国人向けのHRの研修に
  通っていましたが、毎回教室の座席が足りなくなるほどの盛況ぶりでした。

  そのため、会社から外部研修を受けさせてあげると、みんな喜んで熱心に
  参加しますし、それによってスタッフの会社に対する帰属意識が高まるのであれば
  これは社員研修のもう一つのメリットと言えるのではないでしょうか。

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  ◇内 容  ・働く意味を考える
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  ◇会 場 株式会社クイック セミナールーム
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 ■4月3(木)・4日(金) 10:00~17:00

  2014年度 新入社員スタートアップ研修 ~マナー集中コース~

  ◇内 容 ・「何故?」(疑問)を「なるほど!」(理解)に変えて、習得
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