- 2014.08.29
- 『世界の人事部(R)』Vol.64【中国・アメリカにおける、個人情報保護制度・対策の現状とは?】
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─ 中国・米国・日本の人事労務レポート ─
『世界の人事部(R)』
【Vol.64 2014.8.29】
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発信元:http://sekai-jinjibu.com/
こんにちは。『世界の人事部(R)』編集部です。
今年も夏の高校野球が大いに盛り上がりましたね。
高校野球を見ていると、ここ一番という局面で選手が見せてくれる底力に、いつも驚か
され、感動しています。今年も様々なドラマチックな展開で楽しませてくれました。
今回、優勝した大阪の桐蔭高校の主将が「秋にコールド負けをしてから、夏に日本一に
なろうと目標を立てたのですが、それを今日達成できて、うれしくて涙が止まりません」
とコメントしていたことが、とても印象に残りました。大きな目標を立て、それに向かっ
て、全員が一丸となる姿は、高校生だけでなく社会人にも強く訴えかけるものがあった
のではないでしょうか。
それでは、今月も情報満載でお届けしてまいります!
ぜひ、最後までご覧下さい。
□■CONTENTS□■ ───────────────────────────────────────
【1】 今月の人事労務ニュース
【2】 現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
【連載:第64回】『世界の人事の現場から』
【3】 人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報
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【1】 今月の人事労務ニュース
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<中国> 上海クイックマイツ有限公司にて、
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この他にも、中国の最新人事情報を随時更新中!
アクセスはこちらから⇒
http://www.919myts.com.cn/Community.aspx?ID=1125,1213
アメリカの最新求人情報を随時更新中
アクセスはこちらから⇒http://www.919usa.com/
ベトナムの最新求人情報を随時更新中
アクセスはこちらから⇒http://919vn.com/
日本国内の最新人材業界ニュースを毎日更新中!
アクセスはこちらから⇒http://jinjibu.jp/GuestNewsTop.php
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【2】現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
【連載:第64回】『世界の人事の現場から』
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【第64回テーマ】
「中国・アメリカにおける、個人情報保護制度・対策の現状とは?」
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◇編集部◇
7月、企業不祥事としては今年の代表的な事件になるであろう、ベネッセ社の個人
情報流出事件(不正競争防止法違反事件)が発覚しました。流出した件数は、約2300万
件に及ぶ大規模なもので、大手企業であってもこのような事件が起こりうるという事
で、改めて個人情報管理の難しさが浮き彫りになりました。
企業側でも、セキュリティポリシの策定、プライバシーマークの取得や、物理的セキ
ュリティ対策等に取り組んで入るものの、今回の事件からうかがえるように、まだま
だ法的な側面、企業の取り組みの面でも、個人情報保護については、未整備な部分が
残っていると感じざるを得ません
こうした日本の現状がある一方で、中国・アメリカにおいては、個人情報の保護に
ついて、どのような制度があるのでしょうか。
◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
アメリカでは、1974年に連邦政府機関の保有する個人情報を適用範囲としたプライ
バシー法が制定され、1988年に改正されています。それ以外の法令についての存在
は分かりかねますが、「医療」や「金融」等の分野ごとに、個別法が制定されてい
るようです。今のところ、アメリカのプライバシー規制は業界団体の自主規制・自
己統制に基づくもので、比較的緩やかなものだと感じています。
◆人事コンサルタント(中国)◆
中国では、2011年12月29日公布の『インターネット情報サービス市場秩序の規範化
に関する若干の規定』、2012年12月28日公布の『ネットワーク情報保護の強化に関
する決定』、2013年7月19日公布された『電信およびインターネットのユーザー個
人情報の保護規定』があります。
ネットワーク提供者およびその他の企業・事業単位は、中国公民の個人電子情報を
収集・使用するにあたり、その収集、使用のルール、いわゆるプライバシーポリシ
ー(個人情報保護方針)を公開しなければならない等の規定があります。
◇編集部◇
そのような状況の中、現地の各企業は個人情報保護に対してどのような意識をもっ
ているのでしょうか。
◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
企業のハンドブック(就業規則)には「機密情報」や「コンピュータ使用」、
「外部デバイスの持込み使用(個人のスマホ等)」に関する規定項目の内容が年々
深くなったり、項目が増えており、個人情報保護に対する意識の高まりを感じます。
◆人事コンサルタント(中国)◆
中国では、近年法整備がはじまった状況で、決して意識が高いとは言い難いですね。
実際、国内では個人情報の漏洩事件が頻発・急増しています。記憶に新しいところで
いえば、2011年には複数の大手サイトで数千万件もの個人情報が漏洩し、過去最大の
個人情報漏洩事件となりました。
◇編集部◇
過去最大の個人情報漏洩事件といえば、今回の日本の個人情報流出事件は、両国にも
伝わっていたのでしょうか
◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
こちらでは特に報道がなかったので、今回始めて知りましたが、情報を流出された方
々、流失してしまった企業双方にとって影響の大きな事件ですね。
◆人事コンサルタント(中国)◆
中国において、日本の個人情報流出の事件が取り上げられたという記憶はありません。
むしろ、中国電子情報産業発展研究員が『すでに世界50カ国あまりでインターネット
個人情報セキュリティ法が施行されている。中国にも関連政策はあるが効果が高いと
はいえない。個人情報の取り組みはどうしても実行し、推進しなければならない』と
話していることからも、諸外国の動向以上に漏洩事件が頻発していることから、法整
備が迫られている自国に対する危機感の方が強いと感じています。
◇編集部◇
最後になりますが、中国・アメリカで個人情報の保護について、企業としては、どの
ようにマネジメントしていけばいいでしょうか
◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
個人的な意見になりますが、日本では性善説で社員を見ることが多いと思いますが、
アメリカではその逆が一般的です。不正が行われるという前提で、それを阻止するた
めの対策が考えられていますから、データ管理部門への入退室、コンピュータの使用
履歴、ネットワークへの進入範囲等、想定されるケースは様々に限定されてきます。
前述したハンドブックの件も、コンピュータの使用、デバイスの使用はどの企業も
対策は年々進んでいます。恐らく日本も同じだと思います。
もちろん、企業側は情報が漏れないような体制をとりますが、個人は個別で対策・
対応していく必要がありますね。
◆人事コンサルタント(中国)◆
技術の発展、インターネットの普及等により一度に莫大な情報を手に入れ、それを発
信することができるということから、個人情報保護は企業にとって重要なリスク管理
の対象となっています。個人情報については法・技術・所有データ・倫理などの多角
的な側面からのリスク管理が必要となりコストもかかるかと思います。いかに日本の
プライバシーマークのような認証制度があったとしても企業内のリスク管理の徹底・
研究が不可欠なのではないかと思います。
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【3】人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報
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●インターンシッププログラム、その成功のポイントとは(講義)
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◇セミナー講師
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※学生向けインターンシップやキャリア教育、また企業内人財育成プログラムの
開発で幅広い実績がある。
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◇主催&会場
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◇参加料 無料
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※ワークショップを中心に実施させていただきますので、各社様原則1名とさせていただきます。
※ご希望者多数の場合は、抽選となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
◇詳細はこちら⇒
http://919.jp/seminar/p1790/
◇お申込み・問い合わせ先
セミナー事務局:06-6364-2221(担当:坂口)
E-MAIL:innovation-osaka@919.jp
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