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2016.08.31
『世界の人事部(R)』Vol.88【採用時のバックグラウンドチェックとは?中国編 】

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            ─ 中国・米国・日本の人事労務レポート ─
                  『世界の人事部(R)』
                                  【Vol.88 2016.8.31】
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   発信元:http://sekai-jinjibu.com/
 こんにちは。『世界の人事部(R)』編集部です。

 早いもので、色々と問題が挙げられていたリオオリンピックも無事閉幕しました
 今回の大会では、本当に日本選手の活躍が目覚ましく、数多くの夢とドラマを見
 せてくれました。時差が厳しい中、観戦で盛り上がった方も多いのではないでしょ
 うか。
 若手もベテランも、国の期待を背負いながら個人・チームで世界一やメダル、
 また己のベストという目標に向かって挑戦を続ける選手の姿は、大きな感動ととも
 に仕事に対する新たな活力を与えてくれました。

 それでは、今月も情報満載でお届けしてまいります!
 ぜひ、最後までご覧下さい。


□■CONTENTS□■ ───────────────────────────────────────


 【1】 今月の人事労務ニュース

 【2】 現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
     【連載:第88回】『世界の人事の現場から』

 【3】 人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報


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【1】 今月の人事労務ニュース
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中国、アメリカ、日本国内の人事、労務、採用、育成などに関するニュースを
見出し形式でご紹介。

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 【2】現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
       【連載:第88回】『世界の人事の現場から』
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 【第88回テーマ】
「テーマ:採用時のバックグラウンドチェックとは?中国編」
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◇編集部◇
 日本ではあまり馴染みのないバックグラウンドチェック、いわゆる身辺調査のことですが、
 海外では多くの会社で雇用前に採用予定者のバックグラウンドチェックを行っているとい
 われています。
 そこで今回は、海外の人材採用現場では一般的なバックグラウンドチェック、中でも今回
 は中国での現状にスポットを当てたいと思います。
 中国ではどれくらいの企業でバックグラウンドチェックは行われているのでしょうか。

◆人事コンサルタント(中国)◆
 従業員に関わる背景調査はそれほど多くはなく、特に最近になって行われるようになった
 と聞いています。理由として考えられるのは、企業側としては背景調査にコストをあまり
 かけたくはないと考えるからではないでしょうか。そのため、まず求職者から提出された
 必要証明書類等を見てから、背景調査を行うか判断すると考えられます。

◇編集部◇
 バックグラウンドチェックにコストはかけたくないとしつつも、最近になって調査を行う
 企業が出てきた理由はどうしてなのでしょうか。

◆人事コンサルタント(中国)◆
 一つは問題社員を採用したくないという意向があるからと言えます
 例えば以前問題を起こして退職させられた、退職に際し、お金をできるだけ会社から取ろ
 うとして揉めたなど。
 二つ目は、現在中国では、給与ベースが毎年上がっており企業側としては、業界・役職に
 よっては、かなり高額で募集をかけなければならない場合があります。給与・採用コスト
 がかかる人材を採用する際には背景まで抑えておきたいというところです。
 また、中国は学歴社会ということもあり、大学の卒業条件によって給与格差が生じます。
 そのため、より高い給与を求めて偽の卒業証書を提出されることもあるため注意が必要と
 いうことでバックグラウンドチェックを行うケースもあるようです

◇編集部◇
 調査を行う上でバックグラウンドチェックはどこまで許されているのでしょうか。

◆人事コンサルタント(中国)◆
 特にここまでやってしまっては違法というものはないかと思います。ですが調査をしたこ
 とにより職業差別とみなされる、というケースは別です。

◇編集部◇
 一般的にバックグラウンドチェックはどのようにして行うものなのでしょうか。

◆人事コンサルタント(中国)◆
 中国にはバックグラウンド(背景調査)の会社もありますが、こうしたところを利用する
 のは、コスト高となりよほどのポストでなければ使用しないと言えます。そのため、企業
 側でできることは、身分証番号のチェックをネットで行う、無犯罪記録証明書という証明
 書を近くの交番に発行してもらい求職者に提出してもらった後、公安で確認あする、大学
 の卒業証書番号を使用しネットで確認する(ただし修士、博士などのランクは確認できな
 い)、そして一番耳にするのは前職の企業に電話で確認を取るということです。
 日系企業に対しては、特に電話で確認を取るのは難しいものですが、「良好」と返事があ
 った場合は素直に良い従業員と考え、答えを渋る場合などは要注意と考える必要があるか
 と考えます。

◇編集部◇
 現地企業(現地、日系企業双方とも)においてバックグラウンドチェックで注意すべきと
 ころについてお教え下さい。

◆人事コンサルタント(中国)◆
 基本的に背景調査については、企業が「何」を「どれくらい」調査する必要があるのかを
 確定させ、求職者に面接時または採用時に証明書として提出してもらう必要があります。
 その上で、まずは証明書類の真偽を確定させるのが重要と考えます。そしてそれ以外の調
 査については、採用予定者に調査に対する同意を書面で取るのがよいと考えます。

◇編集部◇
 実際にバックグラウンドに関係した採用時のトラブルなどありましたらお教え下さい。

◆人事コンサルタント(中国)◆
 卒業証明書の偽造トラブルは多くあるように思いますね。入社時に発覚するのはまだ良い
 方で、何年か勤務し、昇進もしている状態で偽造が発覚することもあるようです。実際に、
 中国の労働契約法では詐欺に該当する行為では労働契約は無効とされているので、解雇す
 ることができますが、その意味でもやはり証明書類の確認と以前の職場での勤務態度等の
 確認は大切と言えるかもしれませんね。

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