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2010.01.29
『世界の人事部』Vol.9
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       ― 中国・米国・日本の人事労務レポート ―
             『世界の人事部』
                        【Vol.9 2010.1.29】
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  発信元:http://919.jp

 厚生労働省と文部科学省のまとめによると、就職を希望する今春大学等を
 卒業する予定の学生たちの就職内定率は、昨年12月1日時点で73.1%となり、
 調査が始まった1996年以降で最も厳しい結果となったとのことです。
 しかし一方、ある調査結果によると、調査対象となった中小企業の約1/3
 が新卒採用について予定人数を下回っているとの回答があったようです。

 就職したい新卒学生。そして採用したい企業、人事担当者。

 まだまだ双方にニーズは存在しているのです。

 雇用情勢は厳しいという声ばかりが巷には溢れていますが、こうしたデー
 タを見ると、私たちを含めて人材サービスに携わる企業にとって、求職者
 や企業経営者、人事担当者の方々に満足いただくチャンス、ひいては存在
 価値を高めるチャンスはまだまだ眠っていることを改めて感じました。

 それでは、今月も情報満載でお届けしてまいります!
 ぜひ、最後までご覧下さい。

 □■CONTENTS□■―――――――――――――――――――――――――
 
 【1】 今月の人事労務ニュース

 【2】 現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
     【連載:第9回】『世界の人事の現場から』

 【3】 人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報

 【4】 編集部オススメの商品・サービスはこちら!

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 【1】 今月の人事労務ニュース
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 中国、アメリカ、日本国内の人事、労務、採用、育成などに関するニュー
 スを見出し形式でご紹介。

 より詳しい情報が知りたい方は、下記サイトまでアクセス!

 ◇<中国>中国新聞網によると、
      本年7月1日より医療保険が省を越えて移転継続可能に 
 ◇<中国>前程無憂が、2009企業離職と昇給調査研究報告を発表
 ◇<アメリカ>南カリフォルニアエリアで、各種派遣ニーズが増加


 この他にも、中国の最新人事情報を随時更新中! 
 アクセスはこちらから⇒http://www.919myts.com.cn/topics/

 アメリカ国内の最新求人情報を随時更新中
 アクセスはこちらから⇒http://www.919usa.com/

 日本国内の最新人材業界ニュースを毎日更新中!
 アクセスはこちらから⇒http://jinjibu.jp/GuestNewsTop.php


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 【2】現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。  
       【連載:第9回】『世界の人事の現場から』
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 人事や人材に関するテーマは、日本人だけの会社でも難しい経営課題の
 一つです。それが日本から海外に赴任して会社や事務所を構えて、
 さらに現地の人材を採用して、育成、マネジメント…となると、
 その苦労は国内の比ではないと思われます。

 そこで『世界の人事部』では、毎回、実際に中国、アメリカで活躍中の
 人事・採用コンサルタントに人事労務などに関する質問をぶつけて、
 現地における人事・労務・採用課題解決のヒントを提供してまいります。
 
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 【第9回テーマ】
 「現地人事コンサルタントが選ぶ
  2009年 現地ニュース BEST3 & 2010年の展望」
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 ◇編集部◇
  2010年最初の「世界の人事部」の発行となります。
  皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
  今回は新年1号目ということで少し趣向を変えて、人事コンサルタント
  が選ぶ、昨年の現地ニュースと2010年の展望についておうかがいしたい
  と思います。

  まずは2009年を振り返られて、どんなニュースが印象に残りましたか?

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  まず「11月27日に1ドル=84円台に突入」。
  このインパクトは大きかったですね。

  そもそも日系企業の多くはアメリカへの輸入によって事業展開している
  ため、円高ドル安は歓迎できない事態です。事実、こうした企業を通し
  て輸入されてくる日本からの食材が高騰し、私たち在米日本人の家計を
  直撃しましたから、ある意味実感がこもっていますよ(苦笑)。
  さらに、普段ならドル安の恩恵を受ける旅行業も、昨年は不況や新型
  インフルエンザ騒動の影響を受けて業績が振るわなかったようですから、
  やはり去年は厳しい1年だったと思います。

  また、自動車業界に関する話題として「GM(ゼネラルモーターズ)の破
  綻と新車販売台数が中国に抜かれた」こともビッグニュースでした。

  「GMにとって良い事は、アメリカにとって良い事である」とは元GMの社
  長だったチャールズ・ウィルソン氏の言葉ですが、そうまで言われたGM
  が、まさかアメリカ社会のお荷物になるとは想像だにできませんでした。
  しかも同じ年に新車販売台数が中国に追い越されたわけですから、2009
  年における自動車大国アメリカの低迷ぶりを象徴すると同時に、中国の
  勢いを感じさせるニュースでしたね。

  最後に、人事的な視点から「アメリカの失業率が10%を超えたこと」を
  挙げます。

 ◇編集部◇
  日本では100年に1度の不況と言われたリーマン・ショック以降でさえも
  完全失業率が5%台に止まっていることを考えれば、失業率10%という
  のは恐ろしい数字ですね。

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  日本とは基準が異なるでしょうが、アメリカでは1980年代初頭にも失業
  率が10%を超えていた時代がありましたから、約4半世紀ぶりの水準です。
  とはいえ、アメリカ社会は日本に比べてレイオフ(再雇用を前提とした、
  経営再建のための一時解雇)を実施しやすい環境にあるため、このよう
  に失業率が急激に上昇することがあります。ですから、各企業の業績が
  徐々に上向き、景気回復の兆候が見え始めれば、今度は逆に一気に失業
  率が下がるという可能性も十分に考えられます。

 ◇編集部◇
  一方、中国においては、2009年、どのようなニュースが特に印象に残り
  ましたか。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  最初に挙げられるのは、やはり「中国景気回復一番乗り宣言」ですね。

  確かに2009年当初は、金融危機の影響を受けて中国国内でも各企業で
  リストラの大嵐が吹き荒れました。中でも輸出型企業は大打撃を受けて
  事業撤退や縮小、会社清算などが相次ぎました。

  しかし、昨年は中国建国60周年を迎える節目の1年だったこともあり、
  成長率8%死守に向けて政府が4兆元もの支援策を決断。これが功を奏し
  て、不況の影響にあえぐ国々を横目に早々と景気回復宣言を行うにまで
  至りました。

 ◇編集部◇
  景気の回復ぶりは、具体的にどのような所に表れましたか。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  これはアメリカのニュースとも重なるのですが、5月に新車販売台数が
  急回復し、さらに7月にはGMが中国での販売台数が過去最高記録を更新
  したと発表しました。また、同時期に中国株式市場の時価総額が日本を
  抜いて世界第2位へ浮上しました。
  また、これは現場の実感としてですが、中国に進出している外資系企業
  も中国国内の販売は早々に回復し、順調な成長を遂げている企業も少な
  くないと思います。

  その他のニュースとして気になったのは、「若手高学歴者の失業問題」
  です。

  景気がすさまじい勢いで回復する一方で、毎年大量に学校を卒業する高
  学歴者、日本で言えば新卒学生の就職先不足の問題、失業問題が深刻化
  していることも、中国の真実です。そのため、高学歴を持ってはいるも
  のの所得が低く、劣悪な環境で共同生活を送らざるを得なくなった若者
  のことを、中国では「蟻族」と呼んでいますが、こうした若者の数は北
  京だけでも約10万人。上海や広州、西安などの各都市にも多数存在し、
  中国全土で100万人を超えるとさえ言われています。

  こうした就職難を受けて、人民解放軍への入隊希望者が殺到したり、就
  職前に結婚する女子学生も出てくるなど、以前では考えられないような
  新卒学生の動きが見られた1年でした。

  また「新型インフルエンザ騒動」も昨年ならではの出来事でした。

  実際に5月以降は中国でも新型インフルエンザへの警戒が強化されたも
  のの、中国では以前にSARSを経験していることもあってか、それほど
  大騒動には発展せず、経済への影響も最小限に食い止められたのではな
  いかと思います。

 ◇編集部◇
  では、最後に2010年のアメリカ、中国それぞれの国の展望についてお願
  いします。

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  アメリカにおいては、円高がひと段落して落ち着いてきているほか、
  アメリカ国内の自動車販売台数、失業率についても回復基調にあり、
  企業の人材採用も徐々に増加しつつあります。
  2009年に大きなニュースとして挙げた諸問題に改善の傾向が見られる
  こと、さらに私的な希望的観測も含めて、2010年のアメリカは2009年
  よりも明るい一年になると思います。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  2010年の中国最大の話題と言えば、上海万博の開催です。万博開催に向
  けた工事も、北京五輪の時と同様に至る所で行われ、これが景気の後押
  しにもつながっているのではないかとも感じます。
  さらに、上海ディズニーランド開園が正式決定するなど世界的な不況を
  ものともしないパワーと勢いが、今の中国にはあると感じています。
  加えて富裕層の日本への個人旅行が解禁されるなど、日本経済にも大き
  な影響を与える存在になりつつあり、2010年もその流れに大きな変化は
  ないと思います。
  ますます元気な中国・上海に、ぜひ今年はご注目下さい!

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