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2010.05.31
『世界の人事部』Vol.13
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       ― 中国・米国・日本の人事労務レポート ―
             『世界の人事部』
                        【Vol.13 2010.5.31】
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  発信元:http://919.jp

 こんにちは。『世界の人事部』編集部です。
 先日、「個人投資家、ファンドマネジャーが求める、これからの企業像と
 は」というセミナーに参加してきました。最近の投資家などの傾向として
 は、決して企業業績だけを重視するのではなく、CSR(企業の社会的責任)
 やESG(環境・社会的責任・コーポレートガバナンス)について企業とし
 ての姿勢を見るケースが増えてきているそうです。
 といっても、全てをカバーすることは難しいので、まずは各企業ができる
 ところからスタートすればと良いとのこと。「経営理念」や「事業の社会
 的意義」などを社長自ら社員に語りかけることも、取り組みの第一歩にな
 るようです。
 こうした取り組みは社員教育の上でも非常に大切な取り組みでもあります。
 でも、決して難しいことではないと思います。もし、御社がまだこうした
 取り組みをされていないのであれば、この機会に、ぜひスタートさせてみ
 てはいかがでしょうか。

 それでは、今月も情報満載でお届けしてまいります!
 ぜひ、最後までご覧下さい。

 □■CONTENTS□■―――――――――――――――――――――――――
 
 【1】 今月の人事労務ニュース

 【2】 現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
     【連載:第13回】『世界の人事の現場から』

 【3】 人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報

 【4】 編集部オススメの商品・サービスはこちら!

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 【1】 今月の人事労務ニュース
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 中国、アメリカ、日本国内の人事、労務、採用、育成などに関するニュー
 スを見出し形式でご紹介。

 より詳しい情報が知りたい方は、下記サイトまでアクセス!

 ◇<中国>新華社によると、
      第1四半期は求人数・求職数とも前年同期を上回る
 ◇<中国>北青網-法制晩報によると、
      北京の最低賃金上昇率は10%を上回る見込みに
 ◇<アメリカ>QUICK USA, INC. LAオフィスが移転いたしました。


 この他にも、中国の最新人事情報を随時更新中! 
 アクセスはこちらから⇒http://www.919myts.com.cn/topics/

 アメリカ国内の最新求人情報を随時更新中
 アクセスはこちらから⇒http://www.919usa.com/

 日本国内の最新人材業界ニュースを毎日更新中!
 アクセスはこちらから⇒http://jinjibu.jp/GuestNewsTop.php


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 【2】現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。  
       【連載:第13回】『世界の人事の現場から』
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 人事や人材に関するテーマは、日本人だけの会社でも難しい経営課題の
 一つです。それが日本から海外に赴任して会社や事務所を構えて、
 さらに現地の人材を採用して、育成、マネジメント…となると、
 その苦労は国内の比ではないと思われます。

 そこで『世界の人事部』では、毎回、実際に中国、アメリカで活躍中の
 人事・採用コンサルタントに人事労務などに関する質問をぶつけて、
 現地における人事・労務・採用課題解決のヒントを提供してまいります。
 
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 【第13回テーマ】
 「現地進出企業のキーマンに聞く!
 海外進出企業が直面するハードルとその克服の方法 中国編」
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 ◇編集部◇
  企業の海外進出、展開について、現地での事業を軌道に乗せるまでの苦
  労や悩み、克服のポイントは様々。そこで今回は、これらの点について、
  実際に中国での事業立ち上げに関わった現地企業のキーマンの生の声を
  ご紹介いたします。

  まず、中国で事業を立ち上げるに当たって、どのような点に苦労されま
  したか。

 ◆中国企業担当者◆
  私の場合、中国で人材紹介事業を展開するというアウトラインは決まっ
  ていました。とはいえ、人材紹介事業は未経験、中国は初めての土地、
  当然お客様も、知り合いもいない、となれば信用もない。もちろん中国
  語ができなかったことは言うまでもありません。あらゆる面において条
  件が限られた中での事業を立ち上げは苦労の連続でした。

 ◇編集部◇
  そのような条件の中で、実際に事業を立ち上げ、展開させていくに当た
  って、どのような点に特に配慮されましたか。

 ◆中国企業担当者◆
  個人的に特に意識したのは、次の2点です。
  1.「できること」だけを実践し、「できないこと」は考えない
  2.「経営者」というセルフイメージを持つ

  「できない」ことを考えて嘆いていても一向に前には進みません。しか
  も、私の職場は「縁も所縁も何もない」海外というフィールド。あれこ
  れ考えるよりも、まずは自分に「できること」を徹底的に実践すること
  に集中しました。

 ◇編集部◇
  具体的には、どのような取り組みをされたのですか。

 ◆中国企業担当者◆
  まずは自分が「経営者」であるイメージを固めるために、「社長の勉強」
  をしました。社長向けの書籍や教材購入、セミナーへの参加、そうした
  中で繋がりを得た身近な社長にも積極的に話を聞きました。当然、これ
  らに関する投資は全て「自腹」。多い時には年間ウン百万円にもなりま
  したが、今思えば必要な投資だったと思います。

  また、当時の私は人材紹介事業の経験もありませんでしたので、まずは
  「紹介される側」になることも必要と思い、実際に自分自身が登録者と
  して人材紹介会社のサービスを体験することで、サービスの中身や登録
  者の気持ちを実感するなどの経験などを通して、とにかく実務に関する
  知識を増やすことにも努力しました。

  さらに、進出当初のパートナー企業への社内営業を徹底的に行いました。
  私自身を「使える」人材だと信頼してもらえるよう、「相手の期待値の
  10倍以上の価値を提供する」ことを意識して彼らと接するようにしまし
  た。パートナー企業にさえ認められないようでは、大切なお客様を紹介
  してもらえるはずがありませんからね。
  事業立ち上げや業界経験はなくても、日本語の本や人から勉強はできま
  した。また、現地のお客様を抱える企業に営業することはできました。
  このように、現地に入った当初は「知識」と「信頼」を得るために、
  とにかく自分が「できること」に徹底的に取り組みました。

 ◇編集部◇
  その他では、事業面についてご苦労はありましたか。

 ◆中国企業担当者◆
  最後まで苦しんだのが価格設定です。中国基準の価格設定では絶対に事
  業として続かないことは感覚的に分かりました。でも、私たちの基準で
  考える価格は、なんと市場価格の「4倍」だったんです。
  提供するサービスの価値が高ければそれでも良いかもしれない。とはい
  え事業立ち上げの本人が未経験の事業を、未知の土地でスタートさせる
  に当たって、それが可能なのか…。営業用の料金表を作ることを決める
  までに3ヶ月かかりました。

  その時の決断を支えたのが、「できること」を通して「知識」や「信頼」
  とともに積み上げてきた「経営者」というセルフイメージでした。
  そのお陰で「経営者だから、失敗すれば責任は全て自分が負う」という
  覚悟ができ、悩み抜いた料金表の作成も決断できたと思います。

 ◇編集部◇
  一方、社内の人材管理や育成面など管理面では、どのような工夫をされて
  こられましたか。

 ◆中国企業担当者◆
  まず人材採用に関しては、私自身が業界未経験ということもあり、新たに
  採用する人材も未経験者。そして採用基準は「一緒に働きたいとお互いが
  思えるか」、その一点のみに絞りました。

  できるだけ真っ白な人材に、私の(日本の)方法を覚えてもらい社内での
  共通言語で話ができる関係づくり、人材育成に努めました。

 ◇編集部◇
  とはいえ、バックボーンの異なる人材と一緒に働くに当たって、お互いの
  信頼関係を築くには相応の苦労もあったと思いますが。

 ◆中国企業担当者◆
  確かに苦労と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ私個人として
  は、「何もなかった」異文化出身の私に付いてきてくれたスタッフに、あ
  の時の選択が「正解だった」と思ってほしいし、恩返しもしたい。そんな
  想いが、今でも私の仕事に対するモチベーションになっているので、現地
  スタッフとの信頼関係を築くことを苦労と感じたことはありませんでした。
  ただ、その想いを実現できるよう、これまで「約束したことは守れるよう
  最大限頑張る」ことを自分自身に課してきました。ここでも最大限頑張る
  という「できること」を愚直に貫いてきたつもりです。その想いや行動が
  通じたのか、一時期会社が厳しい状況に陥った時も、現地スタッフの多く
  は私を信じて残ってくれました。

  こうした信頼関係ができれば、いわゆる母国語の壁は大きな問題ではあり
  ません。私は何とか「伝えよう」、スタッフも何とか「理解しよう」とな
  ります。細かな点は難しいとしても、本当に重要なことは十分伝わります
  から、結果的に自社の求める人材の育成もスムーズに進むのではないでし
  ょうか。

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 【3】人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報
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 クイックグループが開催するセミナー・イベント情報をご紹介。
 興味、関心の高いセミナーがございましたら、今すぐお申込を!

 ■6/24(木) 17:00~19:00
        (19:00~20:00 同会場で懇親会を開催します)

  経営者限定!デフレ時代を生き残る
  『情報収集型"立体"営業セミナー』

  ◇会場  株式会社クイック ATT新館3階セミナールーム
		(東京都港区赤坂2-11-7 ATT新館3階)
  ◇費用  無料(※懇親会費:お1人1,500円)
  ◇対象  経営者・営業ご責任者
       ※1社2名でご参加下さい
  ◇定員  10社20名
 
  詳細はこちら⇒http://happy.919.jp/documents/0624seminar.pdf


 ■7/27(火) 17:00~19:00
        (19:00~20:00 同会場で懇親会を開催します)

  経営者限定!デフレ時代を生き残る
  『情報収集型"立体"営業セミナー』

  ◇会場  株式会社クイック ATT新館3階セミナールーム
		(東京都港区赤坂2-11-7 ATT新館3階)
  ◇費用  無料(※懇親会費:お1人1,500円)
  ◇対象  経営者・営業ご責任者
       ※1社2名でご参加下さい
  ◇定員  10社20名
 
  詳細はこちら⇒http://happy.919.jp/documents/0727seminar.pdf


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  社員のメンタルヘルス問題。
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