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2012.02.29
『世界の人事部』Vol.34【中国・アメリカにおける社内レクリエーション事情】
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       ― 中国・米国・日本の人事労務レポート ―
             『世界の人事部』
                       【Vol.34 2012.2.29】
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  発信元:http://919.jp

 こんにちは。『世界の人事部』編集部です。
 
 昨年10月以降、感染者数の増加が伝えられていたインフルエンザ。
 既に流行はピークアウトしたとの報道がありましたが、それでも推計患
 者数は200万人以上と言われており、まだまだ注意が必要です。

 特に今季は、新卒採用活動のスタート時期が例年よりも2ヵ月ずれ込ん
 だこともあり、今まさに説明会等の山場を迎えている企業も多いのでは
 ないでしょうか。こうした中、人事部においては社員に加え、選考に参
 加された学生の方々の感染防止への配慮等も必要かと思います。
 
 大学の秋入学、春卒業の話題も出ていますが、実現は少し先との見方も
 多く、恐らく来季以降もしばらくはインフルエンザの流行期に採用活動
 が山場を迎えるという流れになるかと思います。その意味でも、来季採
 用活動の準備の一環として、この機会に対策マニュアル等の見直しを行
 ってみてはいかがでしょうか。

 それでは、今月も情報満載でお届けしてまいります!
 ぜひ、最後までご覧下さい。

 □■CONTENTS□■─────────────────────────
 
 【1】 今月の人事労務ニュース

 【2】 現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。
     【連載:第34回】『世界の人事の現場から』

 【3】 人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報

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 【1】 今月の人事労務ニュース
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 中国、アメリカ、日本国内の人事、労務、採用、育成などに関するニュー
 スを見出し形式でご紹介。

 より詳しい情報が知りたい方は、下記サイトまでアクセス!

 <中国> 中国広播網によると、国務院の「就業促進計画」で、
      十二五期間(第12次5か年計画)は、
      最低賃金が年平均13%以上上昇するよう計画とのこと

 <中国> 中国新聞網によると、80%以上の中国の雇用主が、
      従業員に対して6%以上の昇給を計画とのこと
      (昨年は72%の中国雇用主が6%以上の昇給を実施)


 この他にも、中国の最新人事情報を随時更新中! 
 アクセスはこちらから⇒http://www.919myts.com.cn/topics/

 アメリカ国内の最新求人情報を随時更新中
 アクセスはこちらから⇒http://www.919usa.com/

 日本国内の最新人材業界ニュースを毎日更新中!
 アクセスはこちらから⇒http://jinjibu.jp/GuestNewsTop.php

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 【2】現地のことは現地に聞け!人事労務問題解決のポイントを紹介。  
       【連載:第34回】『世界の人事の現場から』
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 【第34回テーマ】
 「中国・アメリカにおける社内レクリエーション事情」
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 ◇編集部◇
  社員旅行をはじめとして、社員同士のコミュニケーション活性化などを
  目的に、かつては多くの企業で行われてきた社内レクリエーション。
  近年は不況の影響に加え、仕事とプライベートの線引きをハッキリとす
  る社員が増えてきたこともあり下火になっていたようです。

  しかし最近では、「先行き不透明な時代だからこそ」、または「個の時
  代と言われる今だからこそ」、あえて社員同士のコミュニケーション、
  組織としての結束力を高めるためのツールの一つとして、社内レクリエ
  ーション実施に踏み切る企業も多く、そうしたニーズを狙った企業も出
  てきています。では、こうした社内レクリエーションは、中国、アメリ
  カの現地企業でも一般的に行われているものなのでしょうか。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  中国では、定期的な社員旅行が社内レクリエーションとしては一般的で
  す。その他にも新年会や忘年会などの会食といったところでしょうか。
  運動会などの団体競技を行うようなレクリエーションというのは、あま
  り聞いたことがありませんね。
 
  会食については会社主導で行われるケースが多いですが、どちらかと言
  えば工会、つまり労働組合主導で行われるイベントの方が多いかと思い
  ます。実際、一般的な社内レクリエーションとして挙げました社員旅行
  などは工会が工会経費を使って実施することの方が多く、従業員への
  「福利厚生」の一環として行っています。

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  社内レクリエーションを、例えば「ソフトボールやボーリング大会、お
  花見やバーベキュー、社員旅行やスポーツ観戦など、会社主催で行うも
  の」とするならば、その実施については企業のスタンス次第という印象
  が強く、ポピュラーなものとまでは言えないような気がします。

  そうした中、実際に行われているレクリエーションの内容としては、責
  任が会社に及ばない類のものが中心です。例えば、ディナークルーズ乗
  船やスポーツ観戦、クラシック音楽の鑑賞など、何かが起こった際には
  業者の責任が問えるものです。これが会社主催のソフトボールであれば
  社員のケガ、バーベキューなら食中毒等の事故が想定され、実際に事故
  が起こってしまうと会社側が責任を問われますから、どうしても開催に
  二の足を踏むケースが多いようです。

  また、社内旅行も行われてはいるものの、どちらかと言えば研修旅行の
  色合いが強く、例えばニューヨークの企業であれば、ラスベガスやフロ
  リダ、ハワイなどで1日は研修、翌日以降はバケーションという複合型
  のプランを実施する企業もあるようです。そのため、こうした旅行につ
  いては、その名目も「親睦を深める」というよりは、「ベネフィットの
  一環」という意味合いの方が強いです。

 ◇編集部◇
  人事コンサルタントの立場から見て、こうした社内レクリエーションの
  必要性についての考えを聞かせていただけますか。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  せっかくの社員旅行も、福利厚生の一環として工会に主催させるだけで
  は最低限の従業員満足を得るだけで終わってしまう可能性が高いでしょ
  う。

  でも、これは非常にもったいないことだと思います。スタッフ間の連帯
  感を強めたい、日本人スタッフと中国人スタッフとの間にある見えない
  垣根を低くしたい、部門間の交流を深めたい等々、会社として何かしら
  の狙いがあって、きっかけを求めるのであれば、社員旅行の中でも、あ
  るいは全く別の機会であっても、企業側が何かしらの行事やイベントを
  積極的に企画、実施しても良いのではないかと思います。

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  社内レクリエーションを企画・実施する企業側の狙いとしては、社内の
  コミュニケーションを活性化させ、親睦を深めるなど、基本的には日本
  の企業と大きく変化はないでしょう。

  その意味からも、こうしたイベントや機会の必要性は、個人的には
  「あり」だと思っていますし、実際にそう感じている経営者や管理職の
  方も現地企業には数多くいらっしゃるのではないでしょうか。会社主催
  ではなく、上司が会社のメンバーを自宅に招いてパーティーを開くとい
  う話をよく耳にするのも、こうした業務以外の時間や機会が、職場の雰
  囲気や風通しの良さ、スタッフ間の連携や生産性の向上に結び付くとい
  うことを理解されているからだと思います。

 ◇編集部◇
  では最後に、こうした社内レクリエーションを企業側主導で企画・実施
  するにあたって配慮すべき点や注意事項があるようでしたら教えていた
  だけますか。

 ◆人事コンサルタント(中国)◆
  社員旅行を例にとってみると、中国の場合、ほぼ全てのスタッフが参加
  します。むしろ、喜んで参加してくれるという表現の方が適切かもしれ
  ません。仕事とプライベートを分けて考える方が増えてきたと言われる
  日本の場合、こうした旅行を企画しても、「誰も参加したがらないので
  は」という懸念が頭をよぎるケースも多いかと思いますが、その常識は
  ここでは当てはまりません。

  そのため、競合企業をはじめとする他社が社員旅行を実施しているのに、
  自分たちの会社は実施しないとなると、むしろスタッフの士気が下がる
  可能性さえあるという点には注意が必要でしょう。その意味では、実施
  する上での配慮も大切ですが、実施しないことによるデメリットに目を
  向けることも、何かを企画・運営する上では大切なことだと思います。

 ◆人事コンサルタント(アメリカ)◆
  先程もお話しました通り、会社主催でイベントを行う場合、事故や差別
  による訴訟リスクを考えなければなりませんから、どうしても企画・運
  営には慎重にならざるを得ません。先に挙げましたケガや食中毒に加え、
  イベントの中でアルコールを提供するのであれば、それに付随する事故
  等についての事前配慮も必要になるでしょう。
  
  また、差別という観点から考えると、参加についてスタッフの自由意思
  としつつも、全員に事前告知が必要となります。その一方で、参加でき
  なかったスタッフへの配慮にまで意識が回れば素晴らしいですね。さら
  に、会社主催で行うのであれば一般的には平日、つまり勤務日に行われ
  るケースが多いですから、業務への影響も考えて企画しなければなりま
  せん。

  社内コミュニケーションの活性化など、企業ごとに狙いは様々かと思い
  ますが、社内レクリエーションは、あくまでも企業としての生産性や利
  益を今以上に向上させるための方法、きっかけの一つであるという前提
  は忘れないようにしないといけませんね。

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 【3】人事・労務ご担当者必見。セミナー・イベント情報
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 日々、人事・労務問題で頭を抱えているご担当者様に朗報。
 クイックグループが開催するセミナー・イベント情報をご紹介。
 興味、関心の高いセミナーがございましたら、今すぐお申込を!

 ■3月6日(火)15:00~17:00

  『適性検査「CUBIC」解体新書』

  ◇内容  ・適性検査を行う意義とは?
        ~人材の「見える化」で人と組織のベストマッチを実現~
       ・3,500 社が導入している適性検査「CUBIC」の特徴
       ・CUBIC 活用事例
  ◇会場  株式会社クイック リクルーティング事業本部 東京営業部
       東京都港区赤坂1-9-20 第16 興和ビル北館8F
       (銀座線・南北線「溜池山王」駅A9 出口より徒歩5分)
  ◇参加料 無料 ※CUBIC 無料トライアル付き
  ◇対象  経営者の方・採用ご責任者様・ご担当者様

  詳細はこちら⇒http://happy.919.jp/documents/120306seminar.pdf


 ■3月8日(木) 10:00~11:30

  『長期に繁栄している会社の人財育成のコツ』
  ~クイック・イノベーションクラブのご紹介~

  ◇会場  株式会社クイック 大阪本社 セミナールーム
       大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル16階
  ◇参加料 無料
  ◇対象  中小企業の経営者様、人事責任者様

  詳細はこちら⇒
  http://happy.919.jp/documents/20120307-08seminar_osaka.pdf


 ■3月14日(水)17:00~18:00

  第14回 新卒採用担当様向けの新たな情報収集・交換の場
  【クイックラウンジ】
  『社内の面接官レクチャーがしやすくなる!人事向け面接ミニ講座』

  ◇会場  株式会社クイック リクルーティング事業本部 東京営業部
       東京都港区赤坂1-9-20 第16 興和ビル北館8F
       (銀座線・南北線「溜池山王」駅A9 出口より徒歩5分)
  ◇参加料 無料(コーヒー、お菓子をご用意してお待ちしています)
  ◇対象  新卒採用のご担当者様
  ◇定員  5名

  詳細は、セミナー事務局
      (TEL:03-5573-9191 E-mail:seminar@919.jp)まで

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